窓のクリーニングについて解説するよ!
☆この章のポイント
・窓を洗うときの段取りを理解しましょう。
・窓の汚れの種類を理解しましょう。
窓の汚れは、周囲の環境によっても変わってきます。市街地で車の通行が多い場合は排気ガス汚れが強く、学校や公園が近いなど砂埃がきつい環境もあります。
排気ガスは油汚れに近いので、気持ち洗剤は濃いめで作ります。
窓の清掃については、窓が設置されている状況や、ベランダや足場の有無によって段取りが変わってきますので、状況を確認してすすめます。
掃除の基本である、上から下へを意識しながら、窓の場合は外から内へすすめていきます。
①シャッターや雨戸、ベランダ等があり、清掃エリアに含まれている場合は、ベランダ→シャッター、雨戸→窓の順で作業します。窓を洗った後にベランダ等を洗うと、せっかく仕上げたガラスに汚れが付いてしまうからです。
シャッターは、シャワーで水養生してから、全体にケミクールを散布し、常にシャワーで濡らしながら洗車ブラシでこすり洗いします。
ベランダについては別章でご説明します。
②基本的に窓や網戸は外して作業できる場合は、外して清掃します。
シャワーで全体的に水をかけ、ホコリを流しながら水養生していきます。窓枠の上部は汚れが溜まりやすいので、水圧をかけながら丁寧にゴミを流していきます。流しが足りないと、サッシにはめた時に後から汚れが垂れてくる場合があるので、注意します。パッキンなどがカビている場合は次亜塩素を噴霧しておきます。
季節や気温、湿度で乾燥する時間は変わりますが、水分が乾いてしまい、ガラス面に長時間次亜塩素が付着しているとガラスが変色する場合があるので、適宜水で流して様子を見ながらすすめます。
③枠にケミクールを噴霧しながら、ブラシでこすっていきます
④ガラス面を水養生しながら、ガラスケレンを当て付着している汚れを削り落としていきます。雨や潮風の水垢が無い環境であれば、ケレンを使わなくても大丈夫な場合もあります。ガラス面をよく観察して判断します。
⑤バケツにケミクールを60倍以上に希釈して準備します、中性洗剤も少し混ぜておきます(潤滑して作業しやすいので)。ガラス面をジャンパーにケミクールを含ませ、こすっていきます。
⑥窓枠を含め、窓全体をしっかり水で流してから、窓枠の水をマイクロファイバータオルで拭き取り、スクイージーでガラス面の水をきっていきます。窓枠のパッキンに水が残りやすいので、マイクロファイバータオルで吸水していきます。
⑦スクイージーの切り方が甘かったり、水の拭き残しがあると、白い跡がのこりますので、乾いたマイクロファイバータオルで拭き取り除去します。
バケツの水が汚れてきたら、めんどくさがらずに新しい液を作るのが、跡を残さないコツです。
スクイージーの技術が上がってくれば、汚い水でもガラス面を綺麗に仕上げられるようになります。
⑧窓を乾燥させつつ、サッシの洗浄に入ります。
窓は雑巾などを厚くかまして、斜めに置いておけると水キレが早く、乾燥が早まります。
サッシを水養生しながら、ケミクールとブラシで洗っていきます。洗い終わったら、マイクロファイバータオルで水分を取ります
⑨窓とサッシが乾燥しているのを確認してから、完成した窓をはめて完了です。
道具
・シャンパー
山崎産業かエトレがおすすめです。
・スクイージー
スクイージーは様々な大きさがありますが、大きいほど切れる面積が大きくなりますので、作業のスピードは上がりますが、大きいほど作業の難易度が上がりますので、慣れない内は小さいものから使いはじめると良いです。
メーカーもいろいろありますが、プロが長く使い続けているものは理由がありますので、エトレか山崎産業をおすすめします。
ハウスクリーニングであれば、ガラスの枚数も少ないので、小さいもので十分です。
ビル清掃などに応援に行く際は、スピードも求められますので、行きたい場合は練習のつもりでやっておいてもいいかもしれません。
ホルダーもあると便利です。
・ガラスケレン
3枚刃とも呼ばれます。小さいサイズが1枚刃です。ナルビーがおすすめです。刃が痛むとガラスに傷がつくので、早めに刃を替えます。
コメント