大学を出てから、10年以上サラリーマンをしていました。
サラリーマンが性に合わず、10数年間で6回も転職しました。
そして、40歳の頃、自分の至らなさが原因で離婚をしてしまい。
全てが嫌になり、それまで勤めていた不動産会社も逃げるように、辞めてしまいました。
仕事・家族・住むところも同時に失い生きる希望も失っていました。
それまで、自分に向いていない嫌な仕事でも何とか続けて頑張って来れたのは、最愛の娘たちへの気持ちが大きかったのですが、面会することも出来なくなり自暴自棄になっていたのが原因です。
あてもなくただ日々を過ごし、貯金も無くなってきて、何か仕事をしないと見つけたのが
ビル清掃の会社でした。
正直に言うと、精神的に参っていたというのもあり「あまり人と関わらなくてすみそう」
「単純作業で気がまぎれそう」というのが本音でした。
そこで出会った現場長のIさんは、「ビルクリーニング技能士」という国家検定を持っていて、清掃のプロでした。Iさんはなぜか私に目をかけて下さり、洗剤や汚れの知識や清掃の専門機器の使い方をマンツーマンで徹底的に教えて下さいました。
逃げの気持ちで飛び込んだ清掃作業の仕事ですが、本来私は身体を動かす作業系が向いていたのか、やる気を取り戻し、30名以上の職場でしたが、入社半年程で副現場長まで昇進させて頂きました。
その後、常駐していたビルの警備員さんが、ご友人の不動産オーナーをご紹介して下さり、オーナーが持っている物件のテナント管理や、賃貸物件の空室退去清掃を任せて頂けるようになりました。
そして、空室清掃の技術をメインに、他の清掃会社の物件も徐々請負いながら、個人の仕事だけをするために独立することになったのです。
清掃業界の会社というのは、害虫駆除や廃棄物リサイクルの事業を行っていることが多く、害虫駆除や不用品回収の応援に行くことで、それぞれの技術を学ばせてもらいました。
現在は、害虫駆除(特に白蟻防除)が売上のメインにはなっておりますが、清掃と害虫駆除とゴミ問題というのは密接に関係しており、それらを総合的に管理できるのが私の強みです。
よろしければ、害虫駆除のホームページもご覧下さい。→害虫駆除kizueサニテーション
どん底の状態で出会った、ビルクリーニングの現場長がとにかく私を褒めて伸ばして下さり、ご自身の30年以上の経験や知識を伝授して下さったのが自分の転機でした。
管理していたビルは新大阪のかなり有名なビルなのですが、有名企業が集まる資金力のあるテナントでしたので、地下に誰も使わなくなった巨大なリンサーエクストラクターやポリッシャーなどが大量に格納されており、私がそれらを引っ張り出して修理して使っているのをとがめもせず、好きなように練習させてもらいました。
そして、1日の作業が終わると、Iさんが頻繁に食事にも連れて行って下さいました、仕事に対するモチベーションやメンタル面の回復は一重にIさんのおかげと、ひたすら感謝しかありません。
そして、独立当初から温かく見守ってくださった地元のお客様、沢山のお仕事を継続的に任せて下さったオーナー様、業界の様々なビジネスを教えて下さり応援にも呼んで頂いた同業者の方々に深く感謝します。
人生の転機で、ほんとうに数多くの方々にお世話になりました。
助けてくれた方々がいなければ、いまはすでにこの世にいないでしょう。
自分もまだまだですが、人生の岐路で悩んでいる方、別の生き方を探しておられる方に、もし、ほんの少しでもヒントになれば嬉しいです。
こちらのホームページを見て下さる方の為に何か私の経験や知識が少しでもお役に立てれば幸いです。