キッチン一式クリーニング

きずえ
きずえ

キッチン1式クリーニングの方法を解説するよ!

☆この章のポイント

・キッチンは1式で受注すべし

・まとまると、時短メリットが大きい

・仕上がりも良くなります

・慣れない内は、個別で完成度を高める

・1式で、増える工程に気をつける

先に、キッチンの各パーツである、レンジフード・コンロ・シンクを個別で説明しましたが、1式丸ごと受注できるようになると、作業効率が高まり、仕上がりも良くなります。

理由は、それぞれのパートの浸け置きを、まとめて出来るので、浸け置きの時間をかなり長くとることができて、浸け置きから削りの工程が、格段に楽になるからです。

洗剤やケミカル類の濃度を間違えなければ、浸け置きから出して、流水で流すだけで、汚れが全部落ちる場合もあります。そのレベルまでいけると、スキルはかなり上がっています。

時間と、温度が仕事をしてくれますので、慣れない内は、洗剤とケミカル類の分量をかなり下げてもいいです。変形変色のリスクを下げることができます。

単品ではなく、1式で受ける際の注意点は、
例えば、システムキッチンの場合を想像してもらうと、吊り戸棚やシンク下の棚、冷蔵庫(同じ区画にある場合)、食器棚など、近接するキッチンのユニットが全て含まれるということです。

私の場合は、それぞれの表面拭きや、冷蔵庫の天板などは標準でやっていましたが、細かい部分も、作業前にお客様と打ち合わせることが大事です。

私が標準でやっていた内容で説明しますので、細かいところはアレンジして下さい。

①ユニット全体をクリーニングするときの一番大事な考え方として、上から下へ完成させていくことを意識すると、効率よく作業できます。

もう一つは、汚れの弱いものから強いものへ移るほうが、道具の汚れ具合に左右されにくくなるのでおすすめです。

流れとしては、吊戸棚→レンジフード→コンロ→シンク→シンク下の棚→床面。のようなイメージです。

また、浸け置きや、汚れをゆるめる為の洗剤噴霧などは早い段階で仕掛けて、他の作業をしている時間に自動でどんどん仕事をしてもらいましょう。

まず、床面だけを養生して、各エリアの分解と浸け置きをセットしていきます。(各部分の浸け置きの説明はそれぞれの投稿を確認してください)

分解が終わった段階で、汚れが強い部分に洗剤を噴霧しておくと、次の工程のスピードが上がります。シロッコファンのカバー内部や、溝、魚焼きグリルの中は特におすすめです。

②汚水が垂れるところをイメージして、雑巾やコロナシートで簡単に養生します。多少はみ出ても、次の工程で清掃するので、細かく養生しなくても大丈夫です。シンクまわりの物品は移動しておきます。

レンジフードを組付け前の段階まで仕上げていきます。レンジフード上部をやるときに脚立に乗りますので、平行して上の吊戸棚や冷蔵庫の上などを清掃していきます。吊戸棚や冷蔵庫の上は、ケミクールと赤パッドでこすり、雑巾で回収しておきます。

③上部が終わったら、コンロを組み付け前まで仕上げていきます。

④シンクに取り掛かる前に一旦浸け置きを確認します。仕上げまでいけそうであれば、ここで浸け置きのパーツを完成させます。

もう少し時間が必要であれば、シンクまわりに取り掛かります。

シンクを完成させてから、浸け置きを洗っても良いですが、シンクを研磨する前に浸け置きが終わっているとベストです。

研磨したシンクで、浸け置きを洗う場合は、下に雑巾を敷き詰めて作業すると傷がつかないです。

⑤浸け置きの洗浄が終わったら、水気を雑巾で吸収し、パーツを組み付け、拭き上げを行います。

⑥全体の養生を外し、床を仕上げていきます。→完了です。

レンジフード、コンロ、シンクをそれぞれ単品で仕上げた時の合計時間と比べると、吊戸棚・冷蔵庫・床面など追加箇所が増えても、すごく時短になっていることに気づきます。

逆に、単品の時間を合計して、一式と変わらないようであれば、浸け置きで時間を稼げていないということになりますので、技術の見直しが必要です。

キッチンで最も時間がかかるのは、浸け置き・レンジフード内部・シンクの研磨ですので、時間のかかる工程をいかに平行作業で時短していくかが課題になります。

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